キングとキューブリックのシャイニング

ホラーといったらこの人、スティーヴン・キングを思い浮かべる人が多いでしょう。キング原作の有名なホラー映画といえば、『シャイニング』、『ミザリー』、『キャリー』などといったところでしょうか。

ハリウッド映画のホラーものといえば、『エクソシスト』や『オーメン』といった悪魔系のもの、『パラノーマル・アクティビティ』のような怪奇現象ものなど、様々な系統のジャンルが存在しています。しかし、キング原作の映画作品は悪魔の恐ろしさ、幽霊の奇怪さよりも、人間の狂気に視点が当てられており、ほかのホラー映画とはひと味もふた味も違った狂気、恐怖を感じることが出来る作品となっています。そういった、実際に現実世界で起こってもおかしくないギリギリのところを描く、独特の世界観が人気の要因一つとなっていると考えられます。

特に、スティーヴン・キングのホラー映画といったら『シャイニング』を思い浮かべる人が多いでしょう。この映画は冬季休業中のホテルで起こる怪奇現象や、閉鎖的なホテルの中で精神的に崩壊していく人間の様子などを描いた作品ですが、これがまた恐ろしいのです。何でもない物音にもいちいち恐怖を覚えてしまうような、異様な空気感が常に漂っています。

それもそのはず、『シャイニング』の監督はあの奇才スタンリー・キューブリックなのです。スタンリー・キューブリックといえば、時計じかけのオレンジ、博士の異常な愛情などでおなじみの、なんとも言えない奇妙で美しい映像に定評がある監督ですが、シャイニング』においてもその才能が十分に発揮されています。

キングとキューブリック、二大奇才のタッグならではの、恐怖の中に美しさまでも感じられるホラーの名作と言えるでしょう。